火山名 有珠山 火山の状況に関する解説情報(臨時)第1号 平成8年3月28日11時10分 札幌管区気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 有珠山で火山性地震が増加しています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 有珠山では、3月27日08時以降地震が増え始め、気象庁A点(大有珠山頂の南約2km)の地震計で観測された火山性地震の回数は次の通りです。カッコ内は、有感相当と思われる地震回数(全振幅35マイクロメートル以上)。 3月27日 109回 (0回) 3月28日00時から01時 57回 (1回) 01時から02時 106回 (3回) 02時から03時 88回 (4回) 03時から04時 81回 (1回) 04時から05時 91回 (5回) 平常時にA点で観測される地震回数は、1ケ月に20から30日回程度です。 なお、火山性微動は観測されていません。 室蘭地方気象台からの3月28日05時20分の遠望観測によると、有珠山山頂火口原の噴煙は、白色で少量、高さ200mで大きな変化はありません。 2.防災上の警戒事項等 火口から居住地域近くまでの広い範囲で、弾道を描いて飛散する大きな噴石に対する警戒が必要です。 風下側では、少量の降灰に注意が必要です。  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>