1. 楕円体から球面への等角写像

斜軸法を適用するために、なんらかの等角写像で回転楕円体上の経緯度を球面に投影する必要がある。国土地理院「300万分の1日本とその周辺」では等角写像として簡単な「正角緯度」(政春(2011)§8.3.3)ではなく、なぜか Gauss (1844) が用いられた。

回転楕円体上の緯度 \(\varphi\), 経度 \(\lambda\) から球面上の緯度 \(\hat\varphi\), 経度 \(\hat\lambda\) は次のように与えられる:

\[ \hat\lambda = c(\lambda - \lambda_E) + \lambda_E \]

\[ \hat\varphi = 2\tan^{-1}\left[ \tan \frac{\frac{\pi}{2} + \varphi}{2} \left( \frac{1-e\sin\varphi}{1+e\sin\varphi} \right)^\frac{e}{2} \right]^c - \frac{\pi}{2} \]

\[ c = \sqrt{\frac{1+e^2\cos^4(\varphi_E)}{1-e^2}} \]

パラメタとして政春(2011)に従い次を用いると、 回転楕円体上の経緯度グリッド点が投影される球面上の点の経緯度は次表で与えられる。

回転につづく

Projection from spheroid to aposphere

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